BCリーグのトライアウトが11日、ロッテ浦和球場(埼玉)で行われ、新潟が宇田川和哉捕手(21=前BC群馬)をドラフト指名した。午前の1次テストでは本塁から二塁までの送球テストで、1秒94の強肩を披露。実戦形式の2次テストでは2打席とも四球だったが、受験した捕手3人からはただ1人、合格切符をつかんだ。

 宇田川が半年でBCリーグに「復帰」する。昨季まで2年間は群馬でプレー。独立リーグ日本一に輝いた強豪では2番手に甘んじ、昨オフに自由契約となった。実家のある東京に戻り、アルバイトしながら母校・八王子学園八王子のグラウンドなどで練習を続け、「BCで結果を残せなかったので、このまま引退するのは嫌だった」と再挑戦に踏み切った。「敵から見ていても、新潟はチームワークが良く、うらやましく映っていた。今年は正捕手を狙う勢いで頑張りたい」と、新天地での意気込みを語った。【中島正好】