中日の新外国人アレックス・ゲレーロ内野手(30=ドジャース3A)が衝撃的なデビューを飾った。12日、来日初実戦となる韓国・ハンファ戦(北谷)との練習試合に「3番三塁」で先発すると、最初の打席でバックスクリーン右に2ランを打ち込んだ。推定140メートル。第3打席でも左翼ポール上を高々と越え、高いネットの上部に突き刺す2ランで驚かせた。

 「いい感触でスイングもよかった。しっかり練習してきた成果だね」。2日前のシート打撃でも3打数で2本塁打したばかり。昨年22本塁打のビシエドとのキューバ出身コンビが、長打力不足に泣いた中日打線を大きく様変わりさせそうだ。

 阿部、遠藤、石岡にも1発が出て、計5本塁打。9回裏も実施し、再出場が可能な特別ルールながら、23安打18得点で1失点の快勝だった。テーマとしている積極的な走塁も目立ち、若手も競うように猛アピール。昨年は19年ぶりの最下位に沈み、4年連続Bクラス。「原点回帰」をスローガンにする森繁和新監督(62)の「初陣」を最高の展開で演出した。