中日のドラフト1位柳裕也投手(22=明大)が今日15日、練習試合の韓国・KIA戦(北谷)で初の対外試合に登板する。14日、ブルペンで51球を投じ前日調整。10日の初登板したシート打撃の反省を生かし、低めへの投球に集中する。

 シート打撃で先頭のゲレーロにいきなり左翼越えにアーチをかけられた。その後も高めの球を打ち込まれ、プロの洗礼を浴びた。柳は「結果を残したい。しっかり低めに投げたい。緊張している場合じゃない」と表情を引き締めた。即戦力右腕の実戦デビューに森監督は「これから何でも初めてのことばかり。どんな投球をしてくれるか楽しみ」と待ちわびる。

 母の愛のこもった声援も力になる。第2クール最終日の12日から2泊3日で母薫さんが北谷球場を訪問。13日の休日は一緒に過ごし、焼き肉を囲んだという。最終日のこの日も汗を流す愛息に視線を送っていた。薫さんは「変わっていなかったし、話を聞いて楽しそうだなと。明日(15日)は直接見られないけど、頑張ってほしい」とエールを送った。柳は「プロでの練習を見てもらえてうれしい。次は結果を出すところを見せたい」。先発ローテ入りが期待される新人が結果で証明してみせる。【宮崎えり子】