右足首に痛みを抱えている日本ハム大谷が“勇み足”にストップをかける。右足首痛は、昨秋の日本シリーズ第4戦で一塁を駆け抜けた際、ひねったことが発端。本来は「駆け抜けも含め、左(足)がベスト」と意識付けはしてきたが、右足で踏むクセがついていた。WBC辞退を余儀なくされた故障をきっかけに、悪癖の改善に本腰を入れる。

 「(右足で踏むのは)実戦で夢中になっているから。クセなので、直していくしかない」。19日は沖縄・名護で患部への負担が大きい、スパイクを履いたダッシュを行ったが、強度は順調に上がっている。「あとはベース板周り(の走塁)。その動きが実戦に入ってくる中で、より大事になってくる」。川名外野守備走塁コーチのゴーサインが出次第、踏み足を右から左へ修正する練習を取り入れていく。

 この日は2日連続で屋外フリー打撃を敢行。ライナー性の打球を連発し50スイングで柵越え10本、うち5本は場外まで運んだ。チームでも速球派の打撃投手との対戦に「より実戦に近い練習が出来たんじゃないかな」と手応えを得た。投打ともにさらなるレベルアップに向け足元を見つめ直し復活への足掛かりにする。