阪神ドラフト1位大山悠輔内野手(22=白鴎大)にまた快音は響かなかった。19日、練習試合日本ハム戦に9番DHで出場。3回無死一塁で二ゴロ併殺打に倒れると6回は遊ゴロ。8回1死一、二塁の好機はフォークボールに空を切らされ、3球三振に終わった。実戦5試合は15打数無安打。「練習しかない。きっかけをつかむためもっと練習していきたい」。試合後は懸命の打ち込みで、出口を探した。

 だが、金本監督は落ち着いていた。「スイングスピードとかアマチュアレベルですから。でも気分が楽になるとパパンと打つと思う。だから使っているんだけどね」。多くの新人が当たるプロの壁か。「乗り越えるっていうか、きっかけ。メンタル面でも技術的にも。ポイントはいいモノを持っている。今日のショートゴロもたまたま正面にいっただけで、もう2メートル横だったら抜けている」。じっくり開花を待つ。