巨人ドラフト1位の吉川尚輝内野手(22=中京学院大)が23日、宮崎で行われた2軍対3軍の紅白戦で実戦初出場した。結果は2打数無安打も、持ち味の俊足でアピールに成功した。

 3軍の「3番DH」で先発。初回の第1打席は2軍先発のアダメスに投ゴロに打ち取られた。

 3回の2打席目にストレートの四球を選び出塁。一塁で二盗の構えを続けた結果、アダメスのボークを誘って二塁へと進んだ。和田の二ゴロの間に三塁へ進むと、続く河野の二ゴロで迷わず本塁へ。ゴロゴーのサインに反応したスタートを成功させ、50メートル5秒7の俊足を生かした鋭いスライディングで本塁を陥れた。3打席目は同期のドラフト3位の谷岡竜平投手(20=東芝)の前に見逃し三振に倒れた。

 「先輩選手は初球からヒットを打っていましたが、自分はファーストスイングがファウルになったりした。もっと1球への集中力をつけなければいけないと思いました。本塁への走塁は、内野が前進守備でゴロゴーのサイン。見せ場だと思いましたし、いいスタートが切れました。打撃や守備がまだまだなので、足をアピールしたいと思っていました」と振り返った。