右膝関節炎から復活を目指す阪神糸井嘉男外野手(35)が25日、キャンプ初の守備練習を行った。メイン球場で行われる投手のフリー打撃中に、中堅の位置へ移動。飛球が16球、ゴロが8球。飛んでくる打球に合わせて自身の動きを確認するように捕球した。

 背走してジャンプキャッチやランニングキャッチなど、軽快な動きをみせた糸井は終始笑顔。打球捕について聞かれると「ノン、ノン、ノン。球拾い! お前、暇やったら球拾いやれと言われた」と、上機嫌で話した。

 この日はチームがオープン戦のため、福留、鳥谷らとともに「居残り組」に組み込まれた。フリー打撃では福留も右翼の位置に入り、17年版の右中間が完成。右中間にポトリと打球が落ち福留から「お前だろ!」とジェスチャーで突っ込まれる場面もあった。

 福留との初タッグに甲子園で守る光景が頭に浮かんだのか糸井は「ちょっとイメージは出来た。動けとった? まだまだやんな?」と記者に逆質問した。「まだまだやけど。(ランニングキャッチで右膝は)気にはなるけど、痛みはないんでいい感じ」と、最後まで笑顔だった。【桝井聡】