2020年東京五輪の追加種目として3大会ぶりに復活する野球について、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が6チーム総当たりの1次リーグの実施を前提に1、2位で決勝、3、4位で3位決定戦を行う競技方式を想定していることが25日、分かった。1次リーグはWBSCが6チーム総当たりの計15試合を要望しているのに対し、大会組織委は3チームずつ2組の6試合を主張している。

 WBSC案では主会場の横浜スタジアムや1次リーグの一部試合を行う福島県内の球場に加え、首都圏にもう1会場必要となるため、調整が難航している。

 また、19年の国際大会、第2回「プレミア12」が五輪予選を兼ねて行われ、開催国の日本を除く上位2チームが出場権を獲得する方式を採用する見通しであることも分かった。残りの出場枠の配分なども今後決める。

 WBSCのフラッカリ会長は25日のローマでの理事会後に取材に応じ、県営あづま球場(福島市)が有力となっている福島県内の会場のほか、五輪本大会、予選の方式について「1カ月以内に結論を出したい」と述べた。