巨人高橋由伸監督(41)が今キャンプ2度目の「愛のノック」を敢行した。

 16日に阿部、坂本勇、村田に対して行ったが27日の沖縄キャンプで長野、重信、岡本にノックバットを鋭く振った。井端内野守備走塁コーチとともに1分間に約10本のペースで、みっちり1時間。1本ミスするごとに3~4本を連続で左右に振る罰ゲームつきだった。

 長野はダイビングして好捕するとテレビカメラに向かって「撮れ高OKですか?」とアピールし、観客を笑わせた。30分を過ぎると次第に選手の体力も限界に近づいた。井端コーチが「チョーさん(長野)が疲れている!」と声を掛けると岡本が「チョーさんが疲れてます」と呼応し、わざとポロリとエラー。罰ゲームを自ら受けて、その間に先輩を休ませる好連係? を見せた。一気に疲労がたまった後輩を見て、長野も「和真(岡本)が疲れているので」と、すかさずポロリで助け舟を出した。

 最後は3ターンをノーエラーで終了というノルマを果たし「サービス」(井端コーチ)でさらに数本のダイビングキャッチにも挑んで、ノックの嵐を終えた。高橋監督は「長野は2人より体力あるよね」と感心。長野は「こんなに泥んこになるのは久しぶり。帰って洗濯機に漬かります。グラブも一緒に」と笑った。岡本は「阿部さんとかに打っていて、まさか自分に来るとは」と恐縮し、監督のノック技術を聞かれて「それだけは言えません」と苦笑いで口を閉じた。