春季キャンプ2軍スタートだった阪神陽川尚将内野手(25)が、今日7日に1軍合流する。この日は鳴尾浜で休日返上のマシン打撃。下半身を意識して約1時間振り込んだ。開幕三塁が有力視されていたキャンベルの復帰時期が不透明。巡ってきたチャンスに「やってきたことをしっかりアピールするしかない。まずは結果にこだわってやっていきたい」と力を込めた。

 キャンベル不在の三塁争いの現状は、ドラフト1位ルーキー大山がリード。大山はここまでの実戦で打率2割5分だが、初安打を放った2月22日以降となれば打率4割8分。金本監督は大山の開幕三塁について今月4日に「打ち続ければ、そりゃあないことはないよ」とコメントしている。2軍の教育リーグで7打数無安打とバットが湿っている陽川が対抗するには、自慢の長打力でのアピールが欠かせない。

 春季キャンプは掛布2軍監督から常に打撃練習を見守られるなど二人三脚の1カ月を過ごした。同監督から「バットを強く振ろうとしている。下半身先行で振らないと」と、指導された。2月25日の韓国・ハンファとの練習試合ではキャンプ1号を放つなど少しずつ結果に結びついてきた。風雲急を告げる三塁争いに、割って入る。【山川智之】