巨人ケーシー・マギー内野手(34=タイガース)が東北への変わらぬ思いを明かした。東日本大震災から6年を迎えたこの日、試合前に両軍による黙とうが行われた。13年に楽天に在籍し、日本一に輝いた助っ人も瞳を閉じ、神妙な面持ちで祈りをささげた。

 マギー 当時は来日してすぐに被害の大きかった小学校を訪問した。周りの家も流されていた光景は今でも忘れることはできない。まだ、たくさんの苦しんでいる方がいると思う。野球を見ることで、その数時間はつらい思いを忘れることができるかもしれない。僕個人だけじゃなくて、野球選手はそう見られていると意識して、これからもプレーを続けていく。

 試合では7回2死までオリックス投手陣に完全投球を続けられたが、右中間への二塁打を放った。この試合、チーム唯一の安打で相手の快挙達成から免れた。「開幕に向けて1打席1打席を無駄にしないように、引き続き明日からも続けていく」と冷静だった。