阪神北條が13試合ぶりに先発メンバーから外れた。キャンプMVPで鳥谷との遊撃争いを制したはずが、ここ4試合で14打数2安打と低迷。金本監督は「打撃の内容が悪いから。普通にいけば、北條のつもりだったけど、あまりにも振れていない」と理由を明かした。開幕スタメンが有力だったが、開幕目前に暗雲が垂れ込めた。代わりにルーキー糸原が遊撃で初先発。「糸原がいい当たりをカンカン打ったら、(開幕スタメンは)十分にあり得る」と指揮官は続けた。

 ベンチスタートは奮起を促す意味合いが強い。北條は8回に代打で登場。佐藤達のスライダーを中前にはじき返した。「1本打ててよかった。開幕まであと少しなので、1球1球を大切にして、チームの勝利に貢献したい」。経験値を考慮すれば、開幕スタメンは北條だろう。しかし打撃不振が続けば、レギュラーは遠のく。残り2試合で再浮上のきっかけをつかめるか。