巨人が貧打を解消できないままオープン戦を終えた。ロッテに4安打無得点負けを喫し、9年ぶりの最下位が決定。チーム打率は1割9分6厘で、打率1割台での最下位は65年以降では球団初となった。31日の中日との開幕戦(東京ドーム)まで時間はないが、村田真ヘッドコーチは「しっかり調整していくしかない」と表情を引き締めた。

 好材料はある。WBCで正遊撃手として打率4割1分7厘をマークした坂本勇が3番遊撃でオープン戦初先発し、3打数1安打。7回で交代したが「すんなり試合に入れた。ボールの見え方も良かった」と好調維持を示した。WBCではアストロズ青木が積極的に仲間に発言する姿に感銘を受けた。「青木さんだけは思う意見を言っていた。僕もまねしてどんどん言っていきたい」。開幕前の停滞ムードをバットとキャプテンシーで振り払うと誓った。

 ▼巨人は5勝14敗、勝率2割6分3厘でオープン戦最下位。巨人のオープン戦最下位は08年(勝率1割6分7厘)以来になるが、今年はチーム打率1割9分6厘の貧打。オープン戦では1割9分2厘だった95年日本ハム以来の低打率で、65年以降にチーム打率1割台は95年日本ハム、00年阪神1割9分9厘、12年阪神1割9分8厘に次いで4度目だ。08年巨人はオープン戦最下位から公式戦は優勝したが、今年はどうか。