珍しく、弱音を吐いた。日本ハム大谷は29日、2日後に迫った西武との開幕戦(札幌ドーム)へ向け、痛めている右足首の状態を問われると「不安はありますけど、できる範囲でいいものを出したい。出る以上はしっかりやりたいです」と言い聞かせるように話した。

 札幌ドームで行ったフリー打撃では豪快なスイングで特大の当たりを披露。オープン戦でも9戦4発を放っている。それでも「シーズンでどうなるかはわからない」と慎重で、制限がかかっているベースランニングも含め「(シーズンの)スタートから、期待されているスタートはできない」と悔しさを吐露した。

 投手としては本格的な投球練習再開に至っておらず、指名打者での出場が予想される。「これまでの取り組みをしっかりと出せるように1試合目からやりたい」と静かに意気込んだ。開幕戦の相手マウンドには花巻東の先輩、西武菊池が上がる予定だ。「まずは自分の持っているものを出せるようにしたいです。1打席目から、しっかりとボールを見ていけるようにしたい。楽しみにしています」。順調に迎えたわけではない5年目の開幕も、やっぱり主役は大谷が奪う。