西武のドラフト3位源田壮亮内野手(24=トヨタ自動車)が、優勝を目指すチームで“仕事人”になる。オープン戦では持ち前の堅守に加え、打率3割もマーク。球団では36年ぶりとなるルーキーの遊撃での開幕先発が内定している。「やらなければという気持ちが強まりました」と表情を引き締めた。

 36年前に1番遊撃で先発した石毛の記録をひもといたという源田は「あんな派手なことはできないです」と苦笑する。ロッテ戦の1回表にプロ初打席で初安打。プロ初盗塁も決めた。さらに5回には初本塁打、初打点。その勢いで新人王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得した。

 しかし源田は「僕は僕のやり方で」と言う。「まったく目立たず、でも後でよくよく考えると勝利に貢献していた、というのが理想です」。好スタートとフットワークで、ヒット性の当たりを正面でさばく。進塁打で好機を演出する。闇に紛れて正義をなす必殺仕事人のように、水面下で勝利に直結する仕事をする。