苦労人が、“史上初の大仕事”をやってのけた。ヤクルト鵜久森淳志外野手(30)が延長10回、プロ野球史上16人目、球団では82年岩下以来35年ぶり2人目、開幕カードではプロ野球史上初めてとなる「代打サヨナラ満塁本塁打」を放った。

 ▼鵜久森が11年長野(巨人)以来、プロ野球16人目の代打満塁サヨナラ本塁打を放った。延長で記録したのは03年小田嶋(横浜)以来6人目となり、ヤクルトでは82年岩下に次いで2人目だ。この日のヤクルトは開幕3試合目で、鵜久森は今季2打席目。これまで82年岩下がチーム4試合目の4月6日広島戦、56年樋笠(巨人)はチーム6試合目の3月25日中日戦で記録しているが、鵜久森のチーム3試合目は最速で、開幕カードで代打満塁サヨナラ本塁打が出たのはプロ野球史上初めて。過去にシーズン初打席で記録した選手はおらず、シーズン2打席目も56年樋笠と82年岩下の3打席目を抜いた。