広島のドラフト1位、加藤拓也投手(22=慶大)がプロ初登板初先発。惜しくも9回1死でノーヒットノーランを逃した。

 プロ初登板初勝利で達成していれば、87年8月9日の中日近藤真一(現中日コーチ)以来史上2人目、30年ぶりの快挙だった。

 加藤は初回を3者凡退。2回、3回に2四球ずつで得点圏に走者を背負ったが、ピンチをしのいだ。4回には1死一塁で中村を併殺。7回2死では、中村の三塁線を破るかという打球を三塁小窪が好捕しもり立てた。

 無安打のまま迎えた9回。1死から山田に四球、続くバレンティンに左前へ運ばれ、初ヒットを許した。さらに雄平に適時打を許したところで降板。それでも8回3分の1を投げ2安打の快投だった。

 打線も初回に新井貴浩内野手(40)の適時打で先制。3回には小窪が2点適時打。9回にも1点を加え、ルーキーを援護した。