明日9日ロッテ戦(ZOZOマリン)で先発予定の楽天岸孝之投手(32)が7日、今季初登板初勝利を誓った。西武からFAで移籍し、先月31日のオリックス戦での開幕投手が決まっていたが、直前でインフルエンザB型を発症。登板を回避した。ロッテのホームは西武時代の14年5月2日にノーヒットノーランを達成しており、抜群の相性を誇る。「ひとつでも多く勝ちに貢献したい」と、巻き返しを約束した。
汚名返上のマウンドを目前に控え、岸は真剣な表情で思いを語った。「チームに迷惑をかけた。1試合目ですけど、取り返したい気持ちです」。楽天のユニホームを着て初めて投げる公式戦。チームは開幕から5勝1敗とスタートダッシュに成功しているだけに「チームがひとつになって勝っているので、自分が勝てたらいい雰囲気が続く。流れを作れるような投球をしたい」と言葉に力を込めた。
相性のいいマウンドで、自分も勢いを付ける。今季のロッテ打線について、岸は「試合を見ていると、(鈴木)大地が打っているような気がする。嫌なバッターが多い」と気を引き締めるが、ロッテの本拠地では抜群の成績を誇る。西武時代は14試合に登板し10勝2敗、防御率2・21。14年5月2日には、プロ野球史上78人目となるノーヒットノーランを達成した。「過去のことなんで」。岸は今を意識するが「球場の雰囲気とかマウンドだったり、投げやすいというか好きです」と好感触を抱く。
過去の悔しさも、岸を一層奮い立たせる。今季は、FA移籍1年目にして開幕投手の大役を託されながら、シーズン直前にインフルエンザB型を発症。登板回避の憂き目にあった。15年は左脇腹痛で開幕戦のマウンドを断念し、昨年もシーズン序盤に右足の内転筋を痛めて離脱。2年間、2桁勝利から遠ざかっている。「前にもけがだったり、(今年は)3回目なので。大事な時にいつも何かがあるなと…。すごく投げたかったし悔しい」。自らのふがいなさを認めているからこそ、登板への思いは強い。
「楽天岸」がようやくスタートラインに立った。「開幕戦は飛ばしてしまったけど、ここからローテーションをしっかり守って。ベストを尽くしてチームの勝利に貢献したい」。自身の“開幕戦”で本領を発揮し、波に乗る。【田口元義】



