右足付け根を痛めている日本ハム中田翔内野手(27)が今日13日に出場選手登録を抹消されることが12日、分かった。故障による降格は13年8月以来4年ぶり。8日に負傷し、10日に札幌市内の病院で精密検査を受け、右内転筋筋挫傷と診断されていた。

 ソフトバンク戦を欠場した前日11日から球場内で電気治療やアイシングに終始し、様子を見たが劇的な回復はなかった。この日は9回の守備中に帰宅。今後について「僕は分からない。トレーナーに聞いて」と話したが万全には遠く、完治を優先させる。明日14日から2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷でリハビリを開始する見通し。代わりに5年目の森本がプロ初昇格する。

 この日もチームの“野戦病院”化は進んだ。杉谷が左ふくらはぎ筋挫傷で登録抹消。左太もも裏肉離れの大谷や右肘張りのマーティンに続いてしまった。14日楽天戦で先発予定だった新外国人のエスコバーも左太もも裏を痛めて登板回避。代役で2年目の吉田がプロ初登板初先発する見込みだ。

 苦しい状況だが、チームは逆転勝ちで連敗を止めた。栗山監督は「必ず、ここから巻き返す。打てる手は打っておかないと」と、前を向いた。前年の日本一チームは、逆風に耐えながら逆襲の時を待つ。