4時間6分の戦いを終えたソフトバンク工藤監督の顔は紅潮していた。オリックスに逆転負けを喫し、昨年8月の6連敗以来となる4連敗だ。和田、武田が負傷離脱し、代役として白羽の矢が立った摂津が4回3失点と試合をつくれなかった。さらに痛かったのは、これまで先発陣を支えてきた中継ぎ陣の乱調だった。

 同点の場面で起用された2番手石川が2回3失点でプロ初黒星。続く寺原も3四死球で崩れ、嘉弥真もピンチを封じられず。オリックス打線に13安打7失点の投手陣に、佐藤投手コーチは「これまで抑えていたやつらが皆、打たれちゃったな」と顔をしかめた。

 4カード連続負け越しも失速し始めた昨年8月以来だが、打線は15安打を放つなど復調気配。9回には1点差まで迫り、工藤監督は「いい攻撃だったし、いい雰囲気だった。今日は皆が何とかしようというのが出ていた」。今日16日はソフトバンクとして過去5戦全勝、ダイエー時代も含めれば7連勝中の鹿児島での戦い。昨年もオリックスに大勝した相性のいい地で、負の流れを断ち切りたい。【福岡吉央】