怖いもの知らずのドラ1ルーキーが、独走状態の広島を食い止める。DeNA浜口遥大投手(22)が今日18日の広島戦に先発。カード頭の登板に向け、前日17日は敵地・マツダスタジアムの室内練習場で約2時間半、体を動かして調整した。「6連戦のアタマ。首位をたたいてベイスターズ自体が上がっていけるように、初回の入りを大事にしたい」と、首位たたきを宣言した。

 完全アウェーが予想される一戦だが、アウェーしか知らない浜口に苦手意識はない。「まだホームで投げていないのでアウェーの方が投げやすい。こちらのピンチで盛り上がるけど、点が取れないと『あーあ』ってなるので」。3万人近い広島ファンの歓声と落胆の声をもモチベーションにしてしまうのが、怖いもの知らずの1年目の強みだ。9日の中日戦ではプロ初勝利を挙げたばかり。自身もチームも連勝で、チームを勢いづける。

 「攻撃へいい流れでいければ、勝ち越し、連勝が見えてくる」と、好投で打線にも好影響を作りたいと言う。新人の奮闘は、打率2割5分5厘、打点1、本塁打0と、不振が続く4番筒香復活の起爆剤にもなるはずだ。そのためにも上位脱線を徹底的に警戒。「新井さん、鈴木誠也までいくと止まらなくなる。その前に塁に出さない」と、カープ打線封じのイメージはできあがっている。

 今日勝てば、広島にとっては今季初めての連敗。広島の黒星は阪神戦の3敗のみだ。「阪神が勢いを弱めてくれた」と、チームとしても今季初対戦の首位をたたくプロ2勝目を視野にとらえた。【栗田成芳】