プロ初の1番に座った中日ドラフト2位京田陽太内野手(22)が俊足を飛ばし、サヨナラ劇を呼んだ。

 3-3の9回2死二、三塁で回ってきた第5打席。内角135キロ直球をフルスイングし、打球を三塁に転がすと、鳥谷がファンブル。京田は一塁へヘッドスライディングし、セーフの判定に地面をたたいて喜んだ。今季2度目のサヨナラ勝利。ベンチから飛び出したナインに頭から水を掛けられ、手荒い祝福を受けた。

 1軍で唯一のルーキーは「何とか食らいついていけた。自分の武器は足なので全力疾走しました。これからも続けていきたい」。4打席全てで安打をマークし、一緒にお立ち台に上がった大島からは「(ヘッドスライディングに)執念を感じた。その思いを最後までやってほしい」と今後の活躍を期待された。

 20日は京田の23歳の誕生日。前祝いにもなったが「これまでチャンスをつぶしていたので。明日も勝てるように、チームに貢献したい。明日、勝っていい誕生日にしたい」と気を引き締めた。【宮崎えり子】