中日は一夜にして最下位に逆戻りした。今季初の3連勝に近づいていたが、終盤に暗転した。

 先発吉見が粘ってリードを守った。足をつっていたため6回途中から継投に。だが3点リードの8回に祖父江が大引に3ランを浴びて追いつかれた。

 7度目の延長戦。9回から登板の田島は今季初めてイニングをまたいで2回無失点。しかし、6番手の岩瀬が延長11回2死満塁から雄平に2点左前打を浴びた。その裏に代打藤井の左前打で1点を返したが、1点届かなかった。

 森監督は「田島までどうつなぐかを考えていたけど、それができなかった。ブルペンもこれまで頑張ってきて、みんな信用して出しているんだけど」と淡々と振り返った。

 ビシエドに一時勝ち越しの2号ソロが出るなど、主力打者に軒並み当たりが出てきた。悲観的な要素は少ないが、かみ合いの悪さはこの日も残った。【柏原誠】