ソフトバンク今宮健太内野手(25)が2連勝と貯金2を導いた。初回に日本ハム先発の村田から今季1号の先制決勝のソロアーチ。1発で勢いづいた打線はこの回一気の4得点で主導権を握った。試合前には明豊(大分)時代のチームメートで歌手の下松翔(26)が始球式。前日自宅に宿泊して語り合った親友に最高のプレゼントを贈り、チームを上昇気流に乗せた。3位西武と0・5差に接近だ。

 甲子園を目指しともに白球を追い続けた、かつての仲間の前で今宮が見事な先制弾だ。初回1死から日本ハム村田のカットボールを左翼席に運ぶ今季1号。前日25日にも3安打を放ち、調子を上げてきた男が、今季101打席目の1発で打線に号令をかけた。

 「芯で捉えられていたし、(スタンドまで)いったと思った。昨日、成績の良くない北九州で勝って、今日の試合はものすごく大事だった。昨日の勢いのままいきたかったので、勝てたことは大きい」

 試合前のグラウンドでは、明豊で同級生だった歌手下松翔(26)がマイクを握り「SUMMER TIME HERO」を披露していた。始球式はストライクこそならなかったが、速球を投げ込み、スタンドをわかせていた。そんな旧友の前で披露した1発だった。