阪神金本監督が見守る前で高卒ルーキー2人が上々のデビューを果たした。ドラフト3位の才木と同4位の浜地がウエスタン・リーグのオリックス戦(鳴尾浜)で、ともに公式戦初登板し、好投した。

 才木は4回に登板し、最速150キロを計測するなど1イニングを1安打無失点。金本監督も「上からたたくような感じで、近鉄にいた大塚(晶文)みたい。いきなり150キロは大したもんや」と感心。才木は金本監督の視察を試合前に聞いていたが「そこまでは意識はしていなかったです」と強心臓ぶりをみせつけた。

 5回に登板した浜地も四球を出したが、1イニングを無安打無失点。金本監督は「浜地がいいね。どっしりしている。川上憲伸(元中日)みたいや」と絶賛した。それを伝え聞いた浜地は「足元にも及ばない。自分のできることをやりたい」と、もちろん控えめだったが、虎に楽しみな新戦力が出てきた。【磯綾乃】