阪神高山の先頭打者弾は、空砲に終わった。1回無死、ヤクルト先発ブキャナンが投じた2球目の直球をジャストミート。鋭く打球はグングンと伸び、そのままバックスクリーンに飛び込む今季1号ソロになった。

 「良かったです。自分としてはそんなに(状態が)悪いと思ってなかった。塁に出ることを考えていました」。プロ1号を放ったのも、ここ神宮。その時も今回と同じく、先頭打者本塁打だった。

 日大三-明大で慣れ親しんだ神宮は好相性。昨季は3割4分6厘の打率を残した。この日は5回にもブキャナンの外角の変化球をとらえて中前打。11試合ぶりに複数安打とした。

 4月に入ってから、打撃で体の開きが早かったり、ミートポイントが体に近すぎたりして悪戦苦闘。結果も出なくなり、20日中日戦で今季初めてスタメンから外れた。ここ3試合は左翼を中谷に譲り、代打に甘んじていた。苦しい状況が続くが、4試合ぶりのスタメン復帰戦で金本監督の起用に応えた。

 守備のミスは今後に生かす。2回にヤクルト中村が放ったフェンス際の大飛球を、グラブに当てながら落球。二塁まで進塁を許し、次打者の同点適時打を誘発した。自らバットでたたき出した1点を守備で帳消しにした形。中村外野守備走塁コーチは「捕ったらアウト。根気強く練習することですよ」と厳しい口調だった。

 それでも打撃は上昇ムード。苦しんだ4月から一転、再出発の5月にしたいところだ。【山川智之】