楽天古川侑利投手(21)が、5回途中1失点で、あと1アウトのところでプロ初勝利を逃した。

 今季2度目の先発マウンドに上がった古川は、初回に2死満塁のピンチを招き、2回にも2死三塁から駿太に適時三塁打を許すなど、毎回のように走者を出す苦しい投球。それでも「初回に満塁の場面を抑えてから、自分のテンポをつかめるようになった」と、この日最速146キロの速球を中心に、スライダー、カーブを丁寧に投じオリックス打線を最少失点に抑えた

 1-1の5回、2死二、三塁からT-岡田に四球を与え、満塁としたところで降板したが「思い切り腕を振って、気持ちで攻めていくことができた。カーブも低めに集めることができたし、打たせて取る投球もできたので、次につなげていきたい」と収穫を語った。

 5回2死満塁のピンチで2番手の菅原が無失点で切り抜け、その裏にチームが勝ち越し。結果的に「あと1人」でプロ初勝利を逃したが、古川の投球に梨田監督は「スコアリングポジションに走者を置くと球数が多くなるが、だんだんピッチングがよくなった」と及第点を与えた。