「スクランブル出場」でも問題なし-。北條が緊急事態に結果で応えた。初回の1死後の守備で、二塁手上本が右足を痛め、試合開始から10分もたたないうちに退場するアクシデント。この日ベンチスタートだった北條に、二塁に回った糸原の遊撃の守備位置をカバーする形で急きょ出番が回ってきた。慌ててしまいそうな状況だったが、22歳は落ち着いていた。

 「(試合が)始まったばかりだったので(急な出場でも)大丈夫でした」。

 上本の穴を埋めるだけではない。バットでも見せた。3打席無安打で迎えた6回。3点差を追う2死一、二塁で、広島ブレイシアの速球をレフトへはじき返すタイムリーヒット。追い上げムードを作り、続く糸井の適時打を呼び込んだ。

 「2死から四球、四球で来て、次が糸井さんですしつなぐ意識だけでした。とにかくコンパクトにいこうと」

 5点を奪った7回には、四球でつなぎ、福留の適時二塁打で8点目のホームも踏んだ。

 結果的に、今季初めて2番に入り「ほぼフル出場」した。こどもの日に起きた想定外の出来事も「何があるか分からないので。いい経験になりました」。「ドラゴンボール超」とのコラボイベントでは人造人間17号に採用された北條が、パワーアップする経験を積んだ。【高垣誠】