巨人がド派手な5本塁打の1発攻勢で首位阪神の連勝を6で止めた。3番坂本勇人内野手(28)が3回の5号決勝3ランを含め2打席連続アーチを決めれば、4番阿部慎之助内野手(38)も1回に20試合ぶりの6号先制2ラン。5番ケーシー・マギー内野手(34)は6号ソロをズドン! 14年8月15日広島戦の坂本勇、阿部、高橋由以来となるクリーンアップの本塁打そろい踏みだ。不振の長野久義外野手(32)にも今季1号が飛び出し、今季最多の9得点で、連敗を2で止めた。

 ホームラン祭りの総仕上げは、絶好調の主将だった。5回無死。坂本勇が阪神松田の外角直球を思い切り引きつけ、はじき返した。同点の3回1死一、二塁で放った5号3ランのリプレー映像のように、打球は右翼席へ放物線を描いた。昨年4月以来、自身3度目の2打席連続弾を「(阪神戦は)他のチームとは違う雰囲気で特別なこと。いい結果を出せて良かった。いい形でボールを呼び込んで打てているかなと思う」と納得の表情で振り返った。

 5月は29打数16安打5本塁打と快音が止まらない。5本塁打中、4本が中堅から右と逆方向だ。「右(方向)にも打てるというのが相手バッテリーも嫌だと思う」と左足の上げ幅などタイミングの取り方を、相手投手やカウントで変えたことで対応力をアップ。「今年は逆方向にホームランが出ている。少しは成長している部分かなと思う」と言えば、高橋監督も「年々すごみを増している。どこにでも打てる打者かなと思いますね」と目を見張った。