強打の助っ人によるアーチの共演だ。2点差に詰め寄られた4回、今度はアマダーが、ロッテの2番手大嶺祐の速球をバックスクリーン左にたたき込む、2試合連続の4号ソロでウィーラーの一撃に応えた。「いい状態を続けられているが、個人よりもチームに貢献できたことが何より。ウィーラーも同じことを考えているはずだよ」とうなずいた。2人は、プライベートでも頻繁に食事に出掛ける間柄。今季はともに調子が上がらず「お前、ちゃんと仕事しろよな」とゲキを飛ばし合った。そして、今季初のアベックアーチで復活を印象づけた。

 外国人野手3人で最多の8本塁打を放つペゲーロも、この日は守備でもり立てた。2点差の4回1死満塁。田村の右邪飛を捕球。矢のような送球で二塁藤田を中継し、三塁走者を本塁で刺した。このプレーに梨田監督は「ペゲーロくらいの身長がなければ取れないフライ。あのプレーで本当に流れが変わった」と絶賛。直後の攻撃でアマダーに1発が飛び出し、試合の流れを完全に引き戻した。

 助っ人の活躍による勝利に、梨田監督は「外国人は長打が魅力。3人とも状態がよくなってきている」と手応えをつかむ。3カード連続の勝ち越しを決め、今季最多、13年7月27日以来の貯金14に到達。まだまだ勢いを持続させる。【田口元義】