特大弾で呼応したのは丸だ。4回2死二塁。2ボールからの3球目を右翼スタンド5階席まで運んだ。珍しく打った後にゆっくり走り始めるほどの感触。「久々にいい当たりが打てました。浅いカウントから甘い球をどんどん振っていこうと思っていた」。広島打線は畠に11三振を奪われたが、甘い球は絶対に逃さない。効果的に得点し、主導権を握り続けた。

 5回には2死一塁から一塁走者菊池が二ゴロ失策の間に一気に生還。足も絡めて追加点を奪った。8回はエルドレッドが22号ソロを放ちとどめを刺した。8安打7得点の効率的な攻撃で4連勝。今季の巨人戦の勝ち越しを決め、貯金を27まで増やした。広島が止まる気配は、ない。【池本泰尚】

 ▼広島が今季巨人戦を13勝3敗とし、このカードは9試合を残し勝ち越し。85~88年(4年連続)以来の巨人戦3年連続勝ち越しとなった。広島は最短で29日に優勝へのマジックナンバーが点灯。条件は広島が27日から3連勝、DeNAが27日阪神、29日巨人に連敗、阪神が28、29日中日戦に連敗でM38が出る。