3発で巨人を粉砕した。広島鈴木誠也外野手(22)が1回にバックスクリーン右に運ぶ19号2ランを放ち先制。3回には丸佳浩外野手(28)が右翼5階席まで運ぶ豪快な2ランを放って追加点を挙げた。8回にはエルドレッドが22号ソロで仕上げの1点。他にも足を絡めるなど8安打7得点の効率の良さで今季の巨人戦勝ち越しを決めた。

 外角の直球に踏み込み、鈴木がバットをしならせた。1回2死一塁。カウント1-2からの4球目だ。打球はきれいな放物線を描き、バックスクリーン右に着弾。今季19号は先制の決勝2ラン。「いい打撃が出来ました。先制点になってよかったです」。ただ1発の結果よりも、鈴木は初球の空振りに意味を持たせた。

 巨人先発畠は直球が速く、スライダーが決め球。「直球が速いのは分かっていた。初球から振っていこうと思っていました。本塁打にならなくても、自分が決めたことをやれたのがよかった」。初球は146キロの直球を空振り。心に決めたことを実行。結果にもつながった。前日25日の4打数無安打1併殺の悔しさを、初回から晴らしてみせた。