ノムさん節がさく裂した。巨人の宮崎キャンプ60年記念「ジャイアンツVSホークスOB戦」(来年2月10日、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎)の記者会見が22日、都内で行われ、ホークスOB代表としてチームの総監督を務める野村克也氏(82)がジャイアンツOB代表の柴田勲氏(73)と出席した。

 会見の冒頭から、野村氏は「さすが少ないね、記者。長嶋が来ててみ。超満員だぞ。ぼやき続けて60年」とエンジン全開。柴田氏から「リーグは違ってもジャイアンツの一番のライバルはホークスじゃないかと思うんです」と言われると「うそつけ」とつっこむなど、終始場内を笑いに包み込んだ。質疑応答では「ホークスも球団創設80周年のタイミングで巨人と試合ができるが…」との質問に「巨人と試合ができる? 幸せ? 光栄? とんでもない。だからいつまでたってもプロ野球は発展しない、巨人中心でね。そんな時代は終わったよ。今は(日本一となった)ソフトバンクだよ。時代は変わっていかないと発展しない」と持論を展開した。

 会見後には、メジャー挑戦を表明した日本ハム大谷についても言及した。「高いレベルに挑戦するのはいいんじゃない。ただ、日本のプロ野球を考えた時に、めったに出ないスターがメジャーに持っていかれる。日本のプロ野球は大丈夫? (二刀流は)やってみなきゃ分からない。できちゃうとしたら、もうメジャーじゃないわね。ONが全盛期でも、メジャーに行ったら2割7分打てばいい方だろうって言っていた。それぐらいメジャーは雲の上の存在だった。今はもう、めじゃめじゃ(めちゃめちゃ)だ」と話した。