ロッテ井上晴哉内野手が、史上66人目、71度目となるサイクル安打を目前で逃した。

 2回の第1打席で左前安打、4回の第2打席ではプロ5年目で自身初となる左翼フェンス直撃の三塁打、6回の第3打席で中越え9号ソロを放ち、二塁打が出ればサイクルと、快挙に王手をかけた。

 7回2死一、二塁の第4打席は、W杯サッカーの名解説でおなじみ西武松本の外角球をバックスクリーンに運ぶ10号3ランを放った。フェンス直撃なら二塁打の可能性もあったが、規格外のパワーに打球はグラウンド内で収まらず、自身初となる2桁アーチとなった。9回の第5打席は前打者の角中がニゴロに倒れ、回ってこなかった。

 それでも井上は“半端ない”活躍でこの日4打数4安打4打点の大暴れ。前日23日には決勝の満塁本塁打を放つなど5戦4本塁打と量産態勢に入った。試合には敗れたものの山賊西武打線にも負けない怪力ぶりで存在感を示した。