オリックスからFA移籍した阪神西に強力な「サポーター」が現れた。FAの交渉役で重責を果たした谷本球団副社長兼球団本部長が「藤浪が『一緒に行きましょう』と西に言ってくれています。日本代表のつながりもあるんでしょう」と明かした。

新天地での挑戦を前に、大阪在住の西に声を掛けたのは来季、プロ7年目の藤浪だ。新しい環境は誰もが不安なもの。甲子園通勤などの同行を買って出た。西と藤浪は14年日米野球で侍ジャパンの同僚だ。人知れず気遣いし、早くも「共闘」態勢を築き上げていた。

11日、藤浪の契約更改の席上でも谷本副社長は「ありがとう」と感謝を伝えたという。藤浪にとっても来季は完全復活を期すシーズンだ。谷本副社長は「藤浪も大人になったなと思います。大卒2年目(にあたる年齢)ですし、すごく周りが見えるようになった」と感心する。

西と藤浪の強力タッグも来季の楽しみの1つになりそうだ。