冬の風物詩が、日本ハムの2軍本拠地、千葉・鎌ケ谷に誕生!? ドラフト1位吉田輝星投手(18=金足農)らが新人合同自主トレを行っている鎌ケ谷スタジアムで、今季終了後に足湯を設置するプランが23日、急浮上した。夏場に使用する「鎌スタ☆プール」を有効活用し、選手の出身地にちなんだ名湯の入浴剤投入も検討するという。足しげく通い声援を送る女性ファンを中心に、身も心も温める新たな名所となるかもしれない。

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連日、吐く息を白くさせる鎌ケ谷スタジアムに、白い湯気が立ち上るかもしれない。現在、吉田輝ら新人8選手が合同自主トレを行う同球場内に、足湯をオープンさせる仰天プランが浮上していることが分かった。例年以上に多くのファンが殺到していることなどから急きょ、前向きに検討することになったもようだ。

実現すれば寒空の下、練習見学に訪れるファンが暖まりながら、声援を送ることが出来るホット・スポットになる。球場の一塁側ファウルエリアに常設している「鎌スタ☆プール」を利用。本来は縦12メートル×横5メートルで、水深50センチの子供向けプール。縁が広く、浅めの構造であることも足湯に適しており、実現に向けてプラスになりそうだ。

鎌ケ谷らしい足湯にするための計画も練る。吉田輝の出身地・秋田の乳頭温泉や、斎藤の出身地・群馬の草津温泉など、選手にゆかりのある「温泉の素」の投入も検討。足湯の域を超えたクオリティーと、バラエティーに富んだ新たな名所になる可能性を探る。

誕生すれば、ニーズに合った憩いの場となる。球団関係者は「ファンの半数以上は、女性の方が占めています」と説明。足湯は日本独自の文化でリラックス効果や、デトックス効果があるとされている一種の美容法。冷えで悩むことが多い女性ファンを中心に、多くの利用が見込まれる。

「お湯を確保する手段など、検討していきます」と同関係者。早ければ、自主トレ期間となる今年12月~翌1月の冬季限定での運用開始へ、検討を重ねていく。これまでにも三塁側ファウルゾーンの畑や、中堅バックスクリーン裏に健康促進器具を設置するなど球場の常識を覆してきた。足湯も誕生となれば、さらにファンの身も心も熱くしてくれそうだ。

◆日本ハム2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷 97年3月開場。通称「ファイターズスタジアム」。メジャー仕様の全面大型ビジョンが設置され、一塁側ファウルゾーンに「鎌スタ☆プール」、三塁側ファウルゾーンには「C☆Bファーム」「茶畑」がある。かつては一塁側ファウルゾーンに「鎌ス田んぼ」、左翼芝生席に「砂浜」もあった。内野スタンド収容人員は2286人。所在地は千葉・鎌ケ谷市中沢459。