3月も1軍!! 広島ドラフト1位小園海斗内野手(18=報徳学園)が25日、楽天との練習試合で攻守に存在感を発揮した。遊撃の守備では痛烈な打球に倒れ込みながら好捕。打席では24日DeNA戦に続く2戦連続安打を中前にはじき返した。連日のアピールでキャンプ終了後も1軍同行が内定。18歳の勢いが止まらない。

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チーム最年少がまた、スタンドを沸かせた。4回から遊撃の守備に就いた小園は、先頭打者オコエの痛烈な打球に反応。タイミングを合わせながら倒れ込み、地面スレスレでダイレクトキャッチ。投手をもり立てた。さらに自身2打席目となる8回は福山の真っすぐにバットを振り抜き、低く速いゴロで二塁手の左を抜いた。

「思い切って振ったのでヒットにつながった」。にこやかな表情で振り返る18歳は、落ち着きすら感じさせる。遊撃の守備では連日好捕を連発。当たりが出なかった打撃でも24日DeNA戦の初安打から対外試合2戦連続安打とした。厳しい表情の緒方監督も小園の質問には表情を変え「また打ったね。だんだんと打席でも落ち着いている」と短期間での成長に目を細めた。

当初は1次キャンプを経験させた後、2次キャンプから2軍キャンプとなるプランもあった。だが練習から見劣りしない18歳は、沖縄での2次キャンプ参加を勝ち取った。そこから実戦でも結果と内容を示してきたことで、さらなる1軍延長を勝ち取った。首脳陣はキャンプ終了後も1軍同行を決断。東出打撃コーチも「守備では見劣りしないどころじゃない。(ほかの選手と)遜色ないんだから(1軍に)置いておけばいい」とうなずく。

アピールを続ける18歳の勢いは止まらない。「試合に出させていただいているので、そこでしっかり結果を残せるようにしたい」。広島に帰っても、このまま1軍にしがみつく。【前原淳】