広島が痛恨の逆転サヨナラ負けだ。

2点リードの9回にフランスアが登板。3連勝は目前だったが、安打と四球で走者をため、大山に3ランを浴びた。今季途中から中崎に代わり守護神を務めてきたが、これで3試合連続失点。「投球は悪くなかったけど打たれる日はある」と言葉を絞りだした。佐々岡投手コーチは「簡単に代えられないポジション。ザキ(中崎)がしっかりしてくれたらいいんだけど」と苦しい胸の内を明かした。

ここにきて、救援陣の不安が大きくなった。8回は中崎が2軍から復帰後初めてリードした場面で起用されたが、ファウルで粘られ3つのアウトを取るのに25球を要した。3年連続胴上げ投手の経験でしのいだが、本来の姿ではない。首位巨人、2位DeNAが勝ち、3強で1人負け。首位との差が2・5ゲームに開く中、立て直しが急務だ。

緒方孝市監督は「失点しないピッチャーはいない。明日また切り替えてやってくれればいい」と前を向いた。残り36戦。食らいついていくしかない。【村野森】