オリックス中川圭太内野手(23)が4日、大阪・舞洲の球団施設で契約更改交渉に臨み、2100万円増の2800万円でサインした。300%増は球団新人最高アップ率となった。

中川は「打撃面、得点圏打率も評価して頂きました。いいことも悪いことも経験できたシーズン。1年目でたくさんの経験ができてよかったです」と振り返った。

ドラフト7位入団から、今季は111試合に出場して打率2割8分8厘、3本塁打、32打点、9盗塁を記録した。交流戦では新人初の首位打者にも輝いた。得点圏打率は3割6分。その勝負強さから、4番も任された。守りでは50試合で外野、41試合で一塁、33試合で三塁を守り、いずれも無失策と安定感を見せた。

来季は「サードで勝負したい。規定打席を1番(頭)に置いて、1年間戦える体作り、土台作りをしていきたい」とポジションを奪う覚悟。すでに西村監督ら首脳陣から「三塁で勝負してもらう」と申し渡されている。中川も「ごまかしのきかないポジション。そこでレギュラーを取りたいと思います」と全力で挑む。

三塁定着で規定打席到達となれば17年の小谷野以来。ここ数年固定しきれないポジションに、フィットして見せる。(金額は推定)【真柴健】

◆新人選手の大幅アップ率 プロ野球最高は00年西武松坂大輔の438%で、1300万円から7000万円への昇給。これに次ぐのが04年ダイエー(当時)和田毅433%で、1500万円から8000万円。近年では15年中日又吉克樹が376%増(840万円→4000万円)、同年ソフトバンク森唯斗が300%増(1200万円→4800万円)で更改した例がある。