オリックスが今季2度目の6連敗で今季最多の借金13を抱え、早ければ16日に自力優勝が消滅するピンチだ。山足がプロ初となる初回先頭打者本塁打を放ったが、得点はこの1点のみ。今季のチーム総得点168、本塁打34はともにリーグ最少で、11日ソフトバンク戦の7回のジョーンズを最後に20イニング連続で適時打がない。西村監督は「点をどうやって取っていくか。チャンスは何回かあったわけですから」と嘆いた。

ジョーンズを5番に下げるなど毎試合のようにオーダーを組み替え、工夫を重ねても泥沼を抜け出せない。田口野手総合兼打撃コーチは「このラインアップが一番良いと監督が決めていること。いろんな手を打って、この結果。反省してやっていくしかない」と必死に前を向いた。ただ、8月は10戦1勝と完全失速で「選手も必死にやってくれている。悪いとすればコーチです」と責任を痛感した。

昨季を最下位で終え、「変革の年」として挑んだ今季も苦しい戦いだ。首位ソフトバンクに今カード残り3試合に全敗すると、オリックスはその後の残り試合に全勝しても自力ではソフトバンクを勝率で上回れない。秋口にちらつく「自力V消滅」が見え始め、さらにその難敵にはここまで1勝8敗という厳しい現実が横たわる。【真柴健】

▼オリックスは最短で16日に今季の自力優勝が消滅する。ソフトバンク戦に14日から●●●なら、残り70試合に全勝しても最終成績は85勝31敗4分けで勝率7割3分3厘。ソフトバンクはオリックスとの残り12試合に全敗しても、他球団との58試合に全勝すれば88勝31敗1分けで勝率7割3分9厘となり、オリックスを上回るため。