5年連続日本一を目指すソフトバンクは3日、来季のヘッドコーチに、球団OBで前日本代表監督を務めた小久保裕紀氏(49)の就任を発表。ペイペイドーム内で就任会見を行った。
一問一答は以下の通り。
-提言が仕事と話していたが
小久保ヘッド 自分が侍の(監督の)時は「どうしましょう」じゃなくて「こうしましょう」と言ってほしかった。ヘッドコーチにもそうお願いしていました。工藤監督がどう考えているかにもよりますが、仕事としてはそうあるべきかなと思っています。
-現役時代に目をかけていた柳田が中心選手に
ぼくのレベルよりはるかに上に行ってしまった。球界にとってなくてはならない存在になったと思う。背番号9番をくれと言ったのも、俺との会食を忘れて2時間遅れで来た日に言ってきた。何かと面白いやつです。
-怒られ役、嫌われ役になる
中に入って見えてくるものもいっぱいあるでしょうし、ちょっと怖い存在でいようかなと思います。そこは大事かなと思います。強いだけじゃなくて、球界を引っ張っていくという、いろんな面で隙のないチームにしていかないといけないと思う。入って少しピリッとなればいいのかなと思います。
-背番号は90
小久保ヘッド 侍で付けていたので球団が配慮してくれたのかなとは思いますけど、そこまで深くは考えていなかったです。
-キャンプまでの準備は
2カ月あるので、自分の体力強化もそうでしょうし、ジョギングはしてましたけどね。後は顔と名前が一致しない人が増えていますんでね、当たり前ですけど、そこも含めて。
-リチャードの名前を挙げた
小久保ヘッド ウエスタンであろうとタイトルを取ったのは自信になっているでしょうから。そこをどう引き上げていくかというのが役割だと思いますね。
-「ポスト松田」の存在が必要
彼にはもうひと踏ん張りしてほしいというのは当然ありますけど、そこだけに頼っていては当然いけない。侍の時から含めて、彼のことはよく分かっている。今年苦しんだ分アドバイスできればと思っていますけど、球団の将来を考えたら、そういう部分は必要だと思う。
-ネクタイは黄色
大体、そういうことは意識しながらNHKの解説者をしていましたので。球団カラーにかぶらないネクタイを選んで仕事に行く。キャンプ周りに行くときは球団カラーに合わせたネクタイを付ける。そういう時代に学んだことです。
-王会長も「それぞれに合ったアドバイスを」と期待していたが
小久保ヘッド これからベテランになっていく選手たち、主力の選手たちが腫れ物に触るような存在になっては絶対にダメ。侍の時にも求めていたポリシーなので。そういう選手を絶対に作らないというのがぼくの役割。細かい技術的なことよりも、普段の生活から含めて、家族といるよりも長い時間を過ごすことになるわけですから。そういう部分でダメなものはダメと言える人間でありたいと思います。成績を残しているから、主力だからいいだろうでは許されない部分は当然あると思うので。
-解説者時代に思い描いたコーチ像は
小久保ヘッド 選手の思考の邪魔をしない。ある程度、チーム内の中で彼をどうしていこうという方針は持っていた方がいいと思う。個々にある選手の長所や短所を理解した上でアプローチするべき。思いつきでそのときそのときで指導したら選手は迷う。OBも含めてそういう選手をたくさん見てきた。アドバイスはいいけど与えすぎて迷うというのが一番良くない。