日本プロ野球組織(NPB)の新コミッショナーに、駐米大使を退任する加藤良三氏(66)の就任が9日、確実となった。5月に予定されている12球団のオーナー会議で承認された後、就任する。

 昨年1月に根来泰周コミッショナーは任期切れに伴い退任。NPBではオーナー会議のメンバーが中心となって後任を探してきたが、人選が難航。根来氏はコミッショナー代行としてNPBに残り、野球協約の改定作業を進めてきた。

 新コミッショナーに就任する加藤氏は2006年、日本が優勝した第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を前に、日本代表の王貞治監督と米大リーグ通算755本塁打のハンク・アーロン氏を米ワシントンの日本大使公邸に招いてパーティーを開くなど、日米の野球界に通じてきた。NPBは国際化が進む野球界にとって、加藤氏がコミッショナーに適任であると判断し、調整を続けてきた。(共同)