20歳の若武者が、1年間の成長を全国に知らしめる。巨人の坂本勇人内野手が昨年に続き、2度目のオールスター出場を決めた。

 リーグ首位を快走するチームで不動の正遊撃手となり、打率もリーグ1位。文句なしの選出だ。「去年は成績も残せていないのに、選んでもらった。今年は数字も残せているので、自信を持っていける」。伝統ある球団に、久々に現れた生え抜きの若手野手として、話題性が先行しがちだった昨年とは違う。コメントには、余裕と風格を感じさせた。

 セの原監督は1番での起用を示唆する。順当なら第1戦で真っ先に、ダルビッシュとの対決が実現しそうだ。坂本は「力と力の勝負ができればいい。楽しみながらやりたい」と笑顔で話す。日本を代表するエースと互角に渡り合い、主役の1人として大舞台を彩るつもりだ。

 [2009年6月29日20時30分]ソーシャルブックマーク