<中日4-1阪神>◇1日◇ナゴヤドーム

 均衡が破れたのは6回だった。外野手がぼうぜんと見送ったブランコの先制3ラン。前夜に続いて1発に泣き、阪神は借金10に逆戻り。志向するはずの守り勝つ野球が実践できずにいる。

 前日に4盗塁を許した反省からか、先発マスクは狩野に代わって清水。しかし、6回に出塁した荒木に二盗を許し、続く森野は四球。無死一、二塁と走者をためたところでブランコを迎え、痛恨の本塁打を浴びた。真弓明信監督(55)は「本塁打を打たれても1点、というところで勝負できればいいんだけど」とうなだれるしかなかった。

 打線も鳥谷のソロの1点止まりで、投手陣を援護する余裕はない。指揮官が「うまく歯車が合うようにしなければ」と言うように、投打ともに早急に立て直しを図らなければ、借金返済のめどは立たない。

 [2009年7月1日22時27分]ソーシャルブックマーク