沢村賞に2度輝きながら右肩を痛めて約3年間実戦登板がないソフトバンクの斉藤和巳投手(32)が、来季はリハビリ担当コーチとして契約した上で選手復帰を目指すことが4日分かった。

 斉藤は2003~06年の4年間で2度の最多勝を含む64勝を挙げたが、その後は右肩の故障に苦しみ、08年1月と今年2月に手術を受けた。復帰に向けてリハビリ中だが現時点では実戦で投げるめどは立っておらず、支配下選手枠から外れてコーチを務めながら再起を図ることになった。

 斉藤は1996年に京都・南京都高からドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)に入団し、通算成績は79勝23敗。

 斉藤は「またマウンドに上がりたいという気持ちは今でも持っている。これが正解かは分からないが、リハビリ担当としてマウンドに復帰できる自分を探していく。(決断の理由は)何カ月か悩んできて、これというものがあるような、ないような感じ」とコメントした。

 [2010年11月4日20時33分]ソーシャルブックマーク