日本プロ野球選手会は9日、選手会に加入する支配下選手734人の今季年俸調査結果(出来高払いは除く)を発表した。厳しい経済情勢下でも年俸1億円以上が最多の80人を数え、平均年俸は前年比101万円増の3931万円で、調査を始めた1980年以降での最高額となった。

 選手会の松原徹事務局長は「公式戦増とクライマックスシリーズの創設で出場機会が増えたことで、年俸が上がるチャンスも増えたからではないか」と分析した。

 リーグ別で年俸1億円以上の選手はセが38人、パが42人。球団別では中日、阪神、ソフトバンクの9人が最多。ことし36歳以上の平均年俸は4年連続で1億円を超えた。

 球団別の平均年俸では主力に高年俸が多い阪神が5546万円で3年連続トップ。昨季リーグ優勝し、内川聖一外野手らを積極補強したソフトバンクが5278万円で2位だった。昨季セ3位の巨人は前年比95万円減の4729万円で、初めて4位に後退した。

 年俸合計でも阪神が34億9390万円で2年ぶりのトップ。広島の15億8250万円が最も少なかった。