<横浜3-1西武>◇6日◇甲府

 横浜のドラフト1位ルーキーが8試合目の先発でプロ初勝利を挙げた。ウイニングボールを掲げ、須田幸太投手(24)は「やっと勝つことができた」と喜びをかみしめた。

 5回2死一、三塁のピンチ。片岡から「三振を狙った」と言う通り、最後は強気に内角を攻めて142キロの直球で空振り。このマウンド度胸が最大の進歩だ。

 5月に社会人時代を過ごしたJFE東日本の寮を訪れ、仲間から「おまえの良さは低めのコントロール」と口々に言われた。好結果の出ない日々で忘れかけていた長所も取り戻し、6回1失点と十分に務めを果たした。

 昨秋のドラフト会議は斎藤、大石、福井と早大の後輩トリオに話題をさらわれたが、プロの世界でひけを取る気はない。「まだ1勝。次が大事」と、2勝目へ気合を入れ直した。