元巨人GMの清武英利氏(61)が13日、読売新聞グループ本社と巨人軍と渡辺恒雄会長(85)の3者を被告として、東京地方裁判所あてに訴訟を提起した。この日、弁護士と都内で会見して明かした。11月18日に取締役を解任されたことを違法不当とし、11年12月から13年6月までの19カ月分の役員報酬5220万円を巨人に対し支払いを請求。一連の騒動での名誉毀損(きそん)として3被告に対して連帯して1000万円の慰謝料を請求。また、3被告に対し謝罪広告を読売新聞朝刊全国版の下段2段抜きで1回の掲載を求めた。

 5日に巨人軍と読売新聞グループ本社が、清武氏を被告に計1億円の損害賠償訴訟を提起したことについて、吉峯弁護士は「1億円の請求は、だれがみても脅しのための不真面目なもの」と話した。今回の訴状では、渡辺会長の新聞社を私物化する例として「君がまだ文句を言うのなら、報知新聞の編集局長に飛ばすぞ」と通告されたと明かした。第1回口頭弁論は来年2月2日の予定。