来年3月に開催される野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む日本代表の山本浩二監督(66)とコーチ陣は28日、東京都内でスタッフ会議を開き、33人の代表候補選手を決めた。30日までに暫定の28選手を大会主催者に登録した後、12月4日に候補選手が発表される。

 選手名は明かされなかったが、出場を辞退したレンジャーズのダルビッシュ有投手(26)やヤンキースからフリーエージェントになったイチロー外野手(39)ら米大リーガーは選ばれなかった。山本監督は「完全に国内の選手で行く。(候補の)投手陣に故障者がいる。何人か増えるかもしれない」と追加する可能性も示唆した。

 候補選手は来年2月15日から21日まで宮崎市で合宿を行い、28人の最終メンバーが決定する。合宿中に広島、西武と練習試合を行うほか、大会前に海外の代表チームとの強化試合などを実施し、3連覇が懸かる本大会に備える。

 山本監督は候補選手に対し「選手は代表に選ばれたいと思っていたはず。その意気込みを十分に示してほしい」と期待を掛けた。