<ソフトバンク0-2オリックス>◇21日◇ヤフオクドーム

 オリックス金子千尋投手(29)が惜しくもノーヒットノーランの快挙を逃した。初回から球威、制球ともに抜群で、ソフトバンク打線を封じた。5回に長谷川を四球で歩かせただけ。オリックスでは、昨年10月8日に同じヤフオクドームのソフトバンク戦で西が達成していた。スタンドに緊張が走る中、8回裏2死に代打柳田に二塁打を浴び、初ヒットを許した。打者残り4人で自身初の快挙は幻と消えた。

 最終回も落ち着いた投球を見せ、打者3人で締めた。9奪三振1安打で、今季3度目の完封勝利。2年ぶりの2ケタ勝利を挙げた。「(無安打は)知っていたが、意識したところで何か変わるわけじゃない。まずはチームが勝つこと。それができてよかった。上に上がるには勝ち続けるしかない」。負ければ、チームは今季最多の借金「10」に到達していた。エースの快投で、最悪の事態は回避した。